オススメ漫画その1 〜トリリオンゲーム〜
今回おすすめするのはトリリオンゲームです。
掲載雑誌:ビッグコミックスペリオール
原作:稲垣理一郎
作画:池上遼一
あらすじ
世界一のわがまま男の天王寺陽(ハル)と、まじめで小心な平学(ガク)。 正反対な性格の二人が、ゼロから起業し、この世のすべてを手にできるほどの金額、1兆ドル(トリリオンダラー)の獲得を目指す姿を描いた、破天荒な起業ストーリー。
引用:マンガペディア
アイシールド21やドクターストーンと稲垣理一郎先生原作というわけで、抜群の安定感を感じます。
個人的に思う、稲垣作品の良さとは
・キャラが強い
・テンポが早い
・短期、中期、長期目標が明示されている
です。
今回のトリリオンゲームもその良さが発揮されている作品です。
キャラの強さ、という意味で稲垣作品で多いのが、パーフェクトヒューマンを分解して主要キャラにバラす、という手法です。
例えばアイシールドなら、頭脳、パワー、スピード、全てが優れている主人公ではなく、ヒル魔、栗田、セナに振ったように。
例えばドクターストーンなら、知識、武力、技術を千空、獅子王、カセキに振ったように。
トリリオンゲームは、カリスマ性、技術力、根性をハルとガクと凛々に振り分けているのではないか、と思います。ハルとガクは、スティーブジョブズとウォズニアックの関係を彷彿とさせますね。
んで、根本としてどのキャラも「良いやつ」か「熱いやつ」であるからストレスフリーで物語に入っていけます。
事業モデルとしては多分かなり無理のあるストーリーではあるのですが、「不可能でしょ」と思う課題を涼しい顔で達成していくハルは、本当に魅力的です。そして、そのハルが信頼する仲間も魅力的です。
あとは池上遼一先生の絵が良いです!
稲垣作品になると、「崩れた顔」の描写が多々出てきます。池上作品はハードボイルドな表情というイメージが強かったのですが、池上先生の描く「崩れた顔」は、普段怖い人が意外と茶目っ気のある部分を見せた時に通じるような、安心感と人懐っこさを感じます。
もちろん池上先生自身は非常に画力が高いのですが、稲垣先生とのタッグはまた別の魅力を引き出してるように思えます。
というわけで、トリリオンゲーム、気になった方はぜひ御一読くださいませ。