今週のジャンプ

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呪術廻戦224話の表現について

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今回は雑記になります。

呪術廻戦224話、最後の五条と宿儺の掛け合いについてです。

 

ネット上では

「仲良くなりすぎワロタ」

とか

「宿儺のツッコミノリ良すぎ」

とか、そういう意見が散見されました。

 

つまり、宿儺の心情として

「これだけ好き勝手お前が壊しておいて何言ってんだ」という表現をしてると解釈してるみたいです。

 

全然それでも通じると思うし、人それぞれの受け取り方があっても良いと思います。

ハンターの「貴様は詰んでいたのだ初めから」のセリフが王なのか、ネテロなのかっていうレベルの話です。

 

ただ、私の解釈はちょっと違ってて

「これから死ぬやつが何言ってるんだ?」

という意味何じゃないかと思ってます。

 

五条の

「全部お前が壊したことにするからな」

(お前は死ぬから罪全部なすりつけるわ)

に対して

宿儺の

「どの口で?」

(お前こそ死ぬのにどうやって言うつもりなの?)

という対立が表現されてると思うんです。

 

そもそも、最初の解釈の場合、宿儺の言葉として適切なのは

「どの口で?」

ではなく

「どの口が?」

なんじゃないかと思います。

 

「(こんだけやっておいて)どの口が?」

と、現在進行系の事象に対してツッコむ方が自然だと思います。

 

そこが敢えて「どの口で?」になってるというのは、明らかにこれから先の未来に対してのツッコみなんじゃないかな?と。

 

つまり、余裕はあるものの基本的に二人は殺すか殺されるかのヒリヒリした空気感の中で、互いに相手を殺す未来しか信じていないという表現なんですよ。

そう思うと最初の解釈とは少し見え方が変わってくるかと。

 

久々に現国の問題を解くような脳みそを使いました。

小説じゃなくても、漫画で充分そういう素養は育まれる気がしますね。

 

漫画の解釈は読み手次第で良いと思うのですが、いわゆる「作者が何を表現しようとしているのか」を深読みするのもまた一つの楽しみだと思います。

 

というわけで今回はここまで。

また来週。