2023年3号の感想
というわけで、今週の感想です。
■あかね噺
禄郎かっこいいっすね!!
この漫画は表現が非常に秀逸です。
音楽系の漫画みたいに、その場にいないと伝わらない空気感の表現が素晴らしい。
ジョンコルトレーンをイメージに持ってきたあたり渋い。
コルトレーンを聞いたことある人ならニヤリと。
聞いた事が無い人にとっても、その凄さがちゃんと伝わる演出。
ヒカルの碁やアイシールド等、ルールを読者に分からせなくても、演出で試合の緊迫感を伝える漫画は数多くありましたが、あかね噺は分かりやすい形でのバトルではないので、非常に難しいはず。
しかし、作者の末永馬上コンビは読み切りの「タタラシドー」の時から、こういう世界を描くのが上手だったので安心して読めます。
■一ノ瀬家の大罪
詩織パートに突入。
まぁ、予想していた通りパパ活という相変わらずエグめな展開。
これから家族の一人一人にフォーカスが合う度に、腹にずっしりとした嫌なものを抱えなければならなそうな感じです。
今回のカレーのくだりでの母親の違和感ある返しも、伏線になっていくんでしょうか。
きっと嫌な話なんだろうなぁ…。
正直、もう少し本筋として救いの光が見えてこないと、ちょっと読むのしんどいです。
この作品って、要は金八先生なんでしょうけど、「こいつがいればなんとかしてくれる」っていう安心感のあるキャラが一人もいないので、ストレスですね。
いや、そこも含めて楽しんではいるのですが。
■呪術廻戦
相変わらずバトルは面白いですが、九十九とお兄ちゃん、敗色濃厚です。
夏油がこの場で倒せるわけはないのですが、結構力押しされてますね。
とはいえ、絶望的な強さ、って感じはしません。
むしろ五条先生や、宿儺だったら瞬殺できるんじゃないか、と言った感じ。
という意味で、やはりラスボスはケンジャクではなく、宿儺になりそう。
それはそれとして、九十九は反転術式使いですから、どてっぱらの傷位は何とかなりそう。
反転術式に必要な頭部は無事ですからね。
ただ、来週あたり味方が駆けつけて欲しいところ。
今誰か手の空いてる奴はいないのかな。
■人造人間100
展開が進みました。
いわゆる人造人間専用の討伐隊がいるわけですね。
それに対し、あしびの反応も良い感じ。
主人公が独自の考えや倫理観で動いているのは好感が持てます。
そして100号が駆けつけたシーンは素直にカッコ良かった。
ただ、今回討伐隊のルカは最初に邂逅する人物としては弱い気がしました。
イメージとしてはパリストンに近いのですが、もっとあしびが揺れるような魅力的な人であって欲しかったですね。
化け物と相対する討伐隊には「得体の知れなさ」があって欲しいと強く願います。
総じて、結構打ち切りになりそうで怖い。
ちょっと話がコンパクト過ぎる気がします。
ノブナガとヒンリギが仲良くなりすぎだわ。
今回のこんな話は良くも悪くもハンター以外では読めません。
群像劇も度が過ぎています。
他の作品だったら、悲鳴をあげているレベル。
ただ、セリフ回しが秀逸過ぎて、普通に面白い。
敵の能力を把握したものの、また振り出しに戻った感じ。
いや、わかるよ。牡蠣を仕掛けてきたんだもんね。
レーダーで追えるんだよね。
でもさ、10週限定の中でこのスピード感はきついぜ冨樫先生。
作画の仕上げもちょっと荒っぽく感じた(トーンも多用してたし)ので、アシスタントの力も借りて、何とか間に合わせた感じがあるので、恐らく来週を最後に休載に入るっぽい。
うーん、寂しい限り。
◆総括
ギンカとリューナが結構打ち切りコースに入ってきましたね。
でも、今週は良かった気がするんだよなぁ。
ここからの順位巻き返しに期待。
下位常連組が今号順位良かったので、本当にカオスです。
来週号が今年最後のジャンプ。
楽しみにしてます。